月別アーカイブ: 2011年4月

日本再建

東北関東大震災から経済的な復興を果たすにはどうしたらよいか、という問題が大きな課題としてあります。リーマンショックは米国発であったのですが、張本人の米国はカタをつけているのに対し、実質性としては殆ど影響がなかった日本は未だ立ち上がれないでいるのは何故かという問題もあります。

経済を物を中心に見ると生産、流通、消費というメカニズムは見えますが「景気」については説明が十分にはできません。経済は人間の活動ですから、当然ながら「経済心理」という側面が大きいのだと私は思います。大震災が発生して先行きが不安であれば、誰しも消費を控え、投資を控えるものなのです。

今、日本に必要なことは景気を良くすることです。即ち、経済を活発化することです。萎縮した経済心理を吹き飛ばすには個々人や個々の企業努力では出来ません。それはマクロ経済上の国家の仕事です。現在の政治家は与党も野党も経済オンチとしか言いようがありません。大震災前は消費税増税論でした。震災後は復興税という、これまた増税論です。

不況時に増税などしたら、経済はクラッシュし、更に長い不況に突入するでしょう。復興税やむなし論は、世論調査で69%が賛成なのだそうです。こういうマスコミの世論誘導に乗ってはいけません。世論調査というのは設問次第でどうにでもなるものです。政治主導を言うのなら景気回復への舵を切って誘導するのが政治の役割です。また、それは可能です。

財政赤字論者はあたかも日本が沈没するかのごとく言いますが、財政もやはりバランスシートで考えるべきです。皆さんが3,500万円の借金をして家を建てたとしましょう。それは皆さんの「負債」ではありますが、同時に3,500万円の「資産」を得ます。国家経済も同じなのです。

会社の場合は、投資した3,500万円を元手に「儲け」を生もうとします。この原動力が景気を良くするわけです。例えば、5年で元手を回収する場合は毎年700万円ずつ償却をします。損益計算書では毎年、投資額の20%以上の利益があればよいのです。

日本には多額の民間資産も眠っており、そのバランス上でも「担保」がありますので大丈夫なのです。国際経済でも円高で騒ぐのですが、短期的には輸出産業はダメージを受けますが円高で材料は安く買えるので、差し引きの「真水」の部分では影響は1%程度です。

日本の再建には今は公共投資が必要です。大震災で破壊されたインフラを旧に戻すだけではなく、さらに安全で高度なインフラを作るべきです。例えば、国が国債を発行して100兆円の借金をするなら、100兆円のインフラを作れば良いだけの話しです。この100兆円を巡って大好況が生まれます。

特に大震災や恐慌といった経済局面ではケインズ経済は威力を発揮します。近代ではニューディール政策がありますが、古代のエジプトではピラミットの建設による強力な失業対策事業が行われました。中国では防衛を兼ねて秦王朝、漢王朝、明王朝と「万里の長城」を建設しました。人類の知恵は既にあるのです。この叡智を知らない為政者は退場すべきでしょう。

カテゴリー: | コメントは受け付けていません。