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第二次世界大戦における米国の対日戦略

 大東亜戦争終結後、既に70年を経過しており、日本人の自虐史観を払拭する必要があるのは勿論のことであるが、事実を曲げてはならないと私は思う。

 事実歪曲の典型は、GHQの総司令官であったダグラス・マッカーサーが大東亜戦争は日本の自衛戦争であったと認めているではないか、として米国上院議会の証言を引用するのであるが、原典に当たれば、その認識が事実でないことは直ぐに判明する。

 マッカーサー大将は米国軍人として、自身の視点を述べているに過ぎず、確かに「自衛」という言葉は使っているが、日本の戦争行為を自衛だったからといって弁護しているものではない。彼は敵将であり、当然の話しである。では、その原典をご紹介しよう。

第二次世界大戦における米国の対日戦略

【ヒッケンルーパー上院議員の質問その5】
ヒッケンルーパー上院議員:
 中共の海路と空路を封鎖するという貴方の案は、太平洋戦争でわが国が日本に勝利を収めた時のものと同じ作戦ではないのですか?

マッカーサー元帥:
 その通りです。太平洋で我々は日本軍を迂回しました。そして包囲しました。日本には8,000万もの膨大な数の人々が4つの島にひしめいています。そのうちの半分は農家です。もう半分は製造業で働いています。日本の労働資源は量でも質でも、私が知る限りでは最も優れていると思います。これまでの経緯で日本人は、いうなれば労働は尊いものだと理解していたのです。つまり、人間は何もしていない時より働いている方が幸福なのだということです。

 この膨大な労働人口は絶えず働き続ける必要があったのです。ですから工場を建て、人手もありましたが、日本には原料が無かったのです。日本は蚕以外、ほとんど資源が採れない国でした。綿花も、羊毛も、石油も、錫も、ゴムも、その他多くのものが不足していましたが、日本以外のアジア圏ではこれらの資源は潤沢に手に入りました。日本は資源が手に入らなくなって、1,000万から1,200万の失業者が出ることを恐れたのです。それ故に、日本が戦争に向かった目的は主として自衛のためだったのです。

 日本は、原料を供給しているマレーシア、インドネシア、フィリピン等の拠点を戦備の強みを生かし、奇襲攻撃によって手にしました。日本の基本的な戦略は、アメリカから遠く離れた太平洋の島々の拠点を確保する、というものでした。我々がその島々を奪還するのに疲弊し、被害が甚大になり、その結果、日本が占領した場所の資源は日本が管理できる、という協定に同意させることを狙ったのです。

 これに対抗して、我々は全く新しい作戦を立てました。日本がすでに押さえていた要塞化した島を避けつつ、日本を包囲する、という作戦でした。我々は彼らの背後に回り、少しずつ、日本に占領された国々から日本へと続く海上交通路へ近づいていきました。我々がフィリピンと沖縄を奪い返す頃には、海路を封鎖することができ、日本軍への補給物資が届くことはなくなりました。我々がこの封鎖を成し遂げた瞬間、日本軍の負けは確定したのです。

 最終的に日本は降伏し、その時、私の知る限りでは少なくとも300万の戦闘可能な地上兵がいましたが、皆武器を置いていました。日本にはすでに物資も無く、攻撃を受けそうな重要な拠点に兵士を集めることもできなかったのです。我々は日本軍の戦力が薄い拠点を攻撃し、その結果、精強な日本帝国軍は降伏という賢い選択をしたのです。

 日本全体の戦闘可能な地上部隊のうち、太平洋の島々の拠点にその三分の一以上の兵士が配置されたことはなかったのではないかと思われます。しかし、先ほど申し上げた通り、我々が海路を封鎖し、経済体制全体を崩壊させたことで、日本軍は戦闘を続けるために必要な物資の補給ができなくなり、それゆえ日本は降伏したのです。

第二次世界大戦における日本の状況と今日の中国の状況の類似性

マッカーサー元帥:
 さて、中国の問題は、太平洋戦争時の日本帝国の問題とよく似ています。唯一の違いは、中国が資源等を何も手に入れていないことです。中国を封鎖するのは日本を封鎖したことより簡単になるでしょう。もし国際連合の全ての加盟国の協力が得られるなら、中国の海路を海岸沿いに封鎖するのはとても単純な問題でしょう。

 物資の支援はソ連から得るしか方法がありません。今朝説明しました通り、ソ連の鉄道は、ヨーロッパロシアにある大規模な工業中心地から走っていますが、すでに現ソ連駐屯地の維持で手一杯です。略奪目的の遠征のために兵士を再配備するには、必要な交通量の増加が大きすぎて到底支えることはできないでしょう。

 ソ連が中共に与えることができるのはごく限定的なものだけです。私の意見としましては、それこそが、中共が十分な規模と質を兼ね備えた空軍と海軍を保有することができない理由です。中国は強固な軍を自力で作り上げることもできず、ソ連も中国のために軍を作り上げることはできないのです。

 専門的な立場から見た私の意見は、以上の理由から、中共の近代戦争を遂行する力は大幅に誇張され続けていた、というものです。我々が中国全体に封鎖による圧力、そして空軍力による圧力をかければ、相当の期間、中国は屈する他ないだろうと考えます。

 中国は国民に配給をするだけで大変苦労しています。一年もしないうちに、飢餓や栄養失調が原因で、中国で500万から1,000万の死者が出ると考えられます。中国の経済は逼迫しており、この経済を崩壊させれば間もなく国民の大部分を混乱させ、不満を抱かせ、内政の緊張によって中国は戦争参加に向かうでしょう。
20150601マッカーサー

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